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セブン銀行株を買いました

Mon Oct 15, 2018
Sat Jul 16, 2022

実はセブン銀行株を買うのはこれが2回目です。

初めてセブン銀行株を買ったのは大学生のときです。当時1株、250円前後で購入しました。

社会人になってからも保有し続け、1株500円になったときに全株売却しました。あと、ちょっと我慢してれば1株600円で売れたと思うとちょっと悔しいですが、まぁ、しょうがないです。

売却後もセブン銀行の株価やニュースには気をかけていましたが、この度、またセブン銀行 株を1株340円で1200株ほど購入しました。

キャッシュレス時代にもかかわらずセブン銀行株買った理由

少なくともあと10年は現金支払いが主流

いくら政府がキャッシュレス政策をすすめたとしても日本がすぐさまキャッシュレスにかわるかといえば、たぶんならないと思ってます。

根拠は政府主導の政策で今までうまくいった事例がないから。

ニュースで政府がQRコード規格を統一しようと音頭をとったみたいですが、関係者が多すぎです。100近くもの企業が集まったところで、恐らくなにも決まらないのオチです。

QRコード決済 規格統一へ本格始動130企業・団体参加

あと、よくわからないのが消費税増税時、2%分ポイント還元する政策。

消費増税時、2%分ポイント還元

どうやって個人にポイントを付与するのか謎です。

うまくいってないマイナンバーを使うのか?

それとも中小企業がその煩雑な業務を負うのか?

どれも途中で腰折れすること間違いなしの政策です。

僕は、セブン銀行の株を買う前に大手のスーパーやコンビニに偵察に行きました。ウォーレン•バフェットがアメリカン・エキスプレス株が暴落したときにスーパーに自らの足で偵察したらしいので、マネしてみました。

大手のスーパーやコンビニは、当然のことながらキャッシュレスに対応していますが、お客さんの多くは現金支払いを選んでます。

ユーザーがキャッシュレスを望んでいない以上、今後も現金支払が主流だと思います。

銀行は自社でATMを維持することが難しくなる

突然ですが、みなさんはAWSというクラウドサービスを知っていますか?

AWSとは、アマゾンが運営するクラウド型のサーバーのことです。

かつては、企業がなにかウェブサービスを立ち上げようとしたら自社でサーバーを立てなければいけませんでした。

エンジニアじゃない人にはわかりにくいかもしれませんが、自社でサーバーをもつのはとても大変なことなのです。

莫大な初期投資がかかりますし、サーバーを維持するためにもサーバーサイドエンジニアを雇う必要がありました。

これを低コストで提供しているのがAWSなのです。クラウドサービスであるAWSを使えば企業は初期投資がほとんどかからず、低コストでウェブサービスを構築することが可能です。

なぜ、アマゾンが低コストでAWSを提供できるのかというと、ECサイトには波があります。

クリスマスシーズンなどはアクセスが急激に増えるためのサーバーを備える必要があります。アクセス数が増えるときだけサーバーを用意するわけにはいかないので、常に最高アクセス数に合わせてサーバーを用意しておきます。

しかし、当然のことながらクリスマスシーズンが過ぎればサーバーが空きます。

アマゾンは、この余ったサーバーを貸しているのです。

だから安いんです。

僕は、セブン銀行がアマゾンのAWSの立ち位置になるのではないかと睨んでいます。

セブン銀行はセブン銀行の口座を持つユーザーのためにATMを用意して、余ったATMを他の銀行に貸し出すことによってATMコストを下げています。

しかも、普通の銀行のATMは出金が大半ですが、セブン銀行は電子マネーにチャージや法人の入金作業をする人もいるので、通常のATMよりも現金輸送にかかる手間がありません。入金と出金するユーザーの数をうまいことコントロールすればATMコストはもっと下げることができます。

この点は、セブン銀行ほどATMに投資している会社はないので、セブン銀行のATMが最も効率的で低コスト運営できるATMだと思ってます。

ローソン銀行も気になりますが、セブン銀行ほどの低コストで運営できるノウハウを持っているとは思えません。

セブン銀行株を買いました

各銀行が連合でATMを提携する動きもチラホラありますが、セブン銀行ほどコストを下げられるとは思いません。いくつかの銀行は連合を組むでしょうが、新生銀行のATM事業は他社に丸投げという形をとる銀行も今後、もっとでてくると思います。

銀行はいずれ自社のATMからセブン銀行のようなATMサービスを展開する会社に乗り換えざる得なくなるはずです。

そうすれば、セブン銀行はこれまで以上の多額の利益を叩き出す企業になると予想しています。

ちなみに、アマゾン事業のなかでAWSは高利益を叩き出しています。

セブン銀行のATM1台の採算ラインは低い

セブン銀行の決算発表で興味深かったのがATM1台の採算ライン。

なんと1日、50~60件の取引があれば採算が取れるとのこと。

2018年3月期アナリスト・投資家向け決算説明会

現状はATMの設置台数を増やしてますので、当然のことながら1日あたりの平均取引数は減っていますが、それでも1日、90件近くの取引があります。

セブン銀行株を買いました

ATM平均利用件数は減少していますが、大した問題ではありません。

仮に採算ラインを割ったところがあれば撤退して、利用件数が多いところに再設置すればいいだけの話です。

ATMは動かせない工場ではありません。ダメだった移動させることができる以上、稼働率はそんなに気する話ではないと思います。

海外子会社の不振の損失は大したことない

セブン銀行は米国のATM事業の不振などにより2018年4~9月期に146億円の特別損失を計上すると発表しました。

セブン銀、146億円の特別損失 米国でATM事業不振

ただ、この損失。

決算内容をみるとそれほど悪いものではありませんでした。

「アメリカ事業でATMの利用件数が減った理由は、ATMの入れ替えをシティバンクATMからセブン銀行ATMに入れ替えたが、ユーザーに対する周知広告が浅く、ユーザーを混乱させた。」とのこと。

要は、これまで無料だと思ってて使っていたシティバンクのATMがいつのまにかセブン銀行のATMロゴに変わっていたので、ユーザーが手数料がかかると勘違いして、利用件数が減少したのが主な原因。

ユーザーへの認知が進めば徐々に回復して利益を出してくれると思います。

ATMはユーザーから近い方がいいに決まっているので、認知が進めばこれまでシティバンクを使っていたユーザーはわりと簡単に戻ってくると思います。

FinTech企業もセブン銀行と協力せざる負えない

これから出てくるであろう、なんちゃらPAYやらなんちゃらCASHとかのベンチャー企業がどのようなサービスを展開するにせよ、セブン銀行との協力は避けては通れないはずです。

どんなに金融サービスを提供する企業であっても最初の入金の手続きや出金などのリアルの窓口は必要です。

その時の選択肢なるのは、全国にATMがあり様々なサービスを提供しているセブン銀行が有力候補。

セブン銀行は、これから現金受取サービスやCtoCのサービスや日払いのやりとりのニーズがあるそうなので、ここは期待できます。

まぁ、本当はこれらのユニコーン企業になりそうな企業を当てればいいのですが、それは難しそうなので、ここは安定のセブン銀行を僕は選びました。

これから

セブン銀行はあと10年くらい保有するつもりです。

今はたった1200株ほどしか買ってないですが、これから株式市場が暴落しそうなので、そのときにまた買い増します。

セブン銀行の成長に期待したいと思います。

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